Artists

ダナエ・デルケンDanae Dörken

ピアノ

Profile

ギリシャ系ドイツ人ピアニスト、ダナエ・デルケンは、最初の一音で聴衆を魅了することのできる数少ないアーティストの一人である。彼女の息を呑むような技術力や深く熟考された解釈による自然な演奏は、驚くほど聴衆とのコミュニケーションを緊密にしている。世界を牽引する名高い音楽祭やコンサートホールに招かれ、今日、彼女の世代で最も注目されているピアニストである。

1991年ウッパータール生まれのダナエ・デルケンは、ギリシャ系ドイツ人の家庭で育った。5歳で初めてピアノのレッスンを始め、6ヶ月後には初めてのコンクールで優勝している。国内はもちろん、国際コンクールにて多数の入賞歴を誇っている。オランダのエンスヘーデで行われた「若い音楽家のための国際コンクール」にて最年少出場を果たしたほか、その時彼女のために創設された"Prix Unique"賞は、彼女のその優れた演奏から賞として毎年コンクールに創設されている。

1999年の3月にはヴァイオリニストで指揮者のY.メニューインと出会い、彼と共にオーケストラのリハーサルに参加し、また彼の前で演奏するために招待された。メニューインは若きピアニストダナエの才能に驚き、個人的にサポートすることも約束した(残念なことに、この出会いの後すぐに彼はこの世を去ってしまった。)

2016~17年シーズンの主なハイライトとしては、ミュンスターやビーレフェルトでの公演、また高く評価されているショーネベルクでのコンサートシリーズに続いて、ベルリン・コンツェルトハウスでのソロ・リサイタルデビューなどが挙げられる。アルトゥール・ピサロの招待を受けて、マデイラ、コブレンツ、ノイエンハゲン、ドレスデンでリサイタルを行う予定であり、 今後ソリストとして南西ドイツ・フィルやロイヤル・ノーザン・シンフォニアと共演も予定されている。またダナエはアメリカのヴァイオリニスト、キャロライン・ゴールディングと、ウィーン・コンツェルトハウス、ザルツブルク・モーツァルト、KKLルツェルン、ルガノ・ムジカ、スウェーデン、ウィグモア・ホール、ガウティング等にて共演ツアーも開催している。ダナエは、ピアニストである妹キヴェルとの共演も続けており、また最近ではオーボエ奏者のフィリップ・トンダーとも共演をしている。

2015〜16 年にはドレスデン音楽祭やグシュタード・メニューイン音楽祭に出演した他、ミュンヘン交響楽団、ドルトムント・フィル、プファルツテアター・カイザースラウテルン・オーケストラ、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアへのデビューも果たしている。

弱冠25歳にも関わらず、ダナエはすでにケルン・フィルハーモニー、エッセン・フィルハーモニー、ベルリン・コンツェルトハウス、ボンのベートーヴェン・ハウス、デュッセルドルフ・トーンハレ、フランクフルトのアルテ・オーパー、ハンブルクのライスハレ、ミュンヘンのガスタイクなど有数のホールなどにデビューを果たしている。キッシンジャー・ソマー音楽祭、シュヴェツィンゲン音楽祭、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン州音楽祭などの有数の音楽祭の常連であり、ラルス・フォークト、グスタフ・リビニアス、シャロン・カム、アルトゥール・ピサロ、クリスティ・オエルズ、カロリン・ウィドマン、及びラベック姉妹などとも共演している。

モーツァルトの協奏曲第21番とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第2番を収めたロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの最新CDが2016年5月にリリースされた。その他2014年にシューマンの幻想曲やC.P.E.バッハを収めたCD、また2012年にはヤナーチェク作品を収録したデューアルバムもリリースし、いずれも高い評価を得ている。

ダナエはまた、さまざまな年齢と起源の人々を音楽の手段で結集させることにも尽力している。 2015年にドゥルケン姉妹はモリヴォス国際音楽祭(MIMF)を設立し、ギリシャのレスボス島で室内楽コンサートを開催している。ダナエ達の音楽祭はギリシャの債務危機、難民問題などエーゲ海を取り囲む状況の中で、クラシックを広く対岸に広め、またドイツとギリシャの音楽による架け橋の役割も担っている。