アレクサンダー・フィタースタインAlexander Fiterstein
クラリネット
Profileプロフィール
アレクサンダー・フィタースタインは、世界的に傑出した若いクラリネット奏者の1人である。
カール・ニールセン国際クラリネット・コンクール、および若い演奏家のための国際オーディション(YCA)の1位入賞者であり、リンカーン・センターでセイント・ルークス交響楽団と演奏したほか、ウィーン室内管弦楽団、ポーランド・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、デンマーク国立放送交響楽団、イスラエル室内管弦楽団、エルサレム交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、中国国立交響楽団などとも共演した。
ナショナル・アート・ギャラリーの「音楽の上級審」シリーズに出演するほか、ケネディ・センター、92番街Y、カーネギーホール(ワイル・ホール)、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館、パリのルーブル美術館、東京のサントリーホール、テル・アヴィヴ美術館などでリサイタルを開催する。
フィタースタインは、リンカーン・センターの権威ある室内楽協会Ⅱのメンバーを務めた(2004年から2006年まで)。4年間マルボロ音楽祭に参加、マルボロの音楽家たちとツアーも行う。ドイツのメックレンブルク=フォルポーメルン音楽祭やエルサレム国際室内楽音楽祭などにも参加した。これまでにダニエル・バレンボイム、内田光子、リチャード・グード、エマニュエル・アックス、エレーナ・バシコローヴァなどと室内楽で共演、アメリカ弦楽四重奏団、ボロメーオ弦楽四重奏団、ダイダロス弦楽四重奏団、ファイン・アーツ弦楽四重奏団、エルサレム弦楽四重奏団、メンデルスゾーン弦楽四重奏団などとも演奏した。さらに、アンサンブル・ウィーン=ベルリンとも共演している。2005-2006シーズンでは、パリのルーヴル美術館や、ワシントンの図書館会議、ヴァンクーバー・リサイタル協会、92番街Yやリンカーン・センターで演奏した。2006-2007シーズンで特筆すべき公演としては、エルサレム交響楽団、マイアミ交響楽団、ダイダロス弦楽四重奏団、ミュール弦楽四重奏団などとの共演が挙げられる。マルボロの音楽家たちとの全米ツアーも行った。
アレクサンダー・フィタースタインはこれまでジョン・コリリアーノやオスバルド・ゴリホフといった作曲家と仕事をしてきた。サミュエル・アドラーやメイソン・ベイツらが彼のために作品を書いてきた。ヘンリク・ストリンドベリのクラリネット協奏曲「Minne」のアメリカ初演を手がけ、最近ではハリソン・バートウィッスルの「プラス・シャドウズ」のアメリカ初演を行う。昨シーズンはポール・シェーンフィールドの新作クラリネット・トリオを初演した。
フィタースタインはベラルーシに生まれ、2歳のときに家族とともにイスラエルに移住、イスラエル芸術科学アカデミーで学ぶ。インターローケン芸術アカデミーとジュリアード音楽院を卒業。文化村オーチャードホール・アワードを受賞、イスラエルの「アヴィヴ」コンクールで1位を受賞した。1991年、アメリカ=イスラエル文化財団より賞を受ける。チャールズ・ナイディックやエリ・ハイフェッツらに師事。
「フィタースタインは彼の楽器を自身の声のように扱い、その音色のスペクトラム、アジリテ、レンジでわれわれを魅惑する」-ワシントン・ポスト-