Artists

ボリス・アンドリアノフBoris Andrianov

チェロ

Profile

ボリス・アンドリアノフは、彼の世代を代表する、最も才能に恵まれたロシアの音楽家の一人である。2007年から、彼はロシア全土の若い音楽家のコンサート開催が含まれている、新しい国家プロジェクト“Star Generation”の芸術監督を務めている。2009年の終わりには、このプロジェクトが評価され、文化分野においてロシア政府賞を受賞。また、同じく2009年の終わりに、彼はモスクワ国立音楽院の教授に就任。

 2008年2月には、モスクワではじめて開催された国際チェロフェスティバル(ロシアで初のチェロフェスティバル)で、芸術監督を務めた。2010年3月には、2回目の国際チェロフェスティバルとなる“VIVACELLO”が開催され、ナタリア・グートマン、ユーリ・バシュメット、ミシャ・マイスキー、ダヴィッド・ゲリンガス、ジュリアン・ラクリン等が出演している。

1976年に音楽家の家庭に生まれる。

モスクワのグネーシン音楽学校を経て、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院にてD.ゲリンガスに師事。ロストロポーヴィチ、ダニイル・シャフランにロシアで最も優秀なチェロ奏者の1人として認められる。

1997年、パリで行われた第6回ロストロポーヴィチ国際コンクールにて、ロシア人として初めて入賞。

1997年、ハノーヴァーで行われた第1回ショスタコーヴィチ国際コンクール入賞。1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクール第3位。

スウェーデン、チェルボ(イタリア)クロアチア、ドブロヴニク(スロベニア)、ルードヴィッヒスブルク(ドイツ)、ダヴォス(スイス)、コルマール等での数々の音楽祭に参加。

フランス国立管弦楽団、マリンスキー歌劇場管弦楽団、ベートーヴェン・オーケストラ・ボン、リトアニア室内管弦楽団、スロヴェニア・フィルハーモニー交響楽団、ザグレブ・ソロイスツ・オーケストラ、ロシア国立交響楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー交響楽団、ポーランド室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団、オレグ・ルンドストレーム・ジャズ・オーケストラ等のオーケストラに、V.ゲルギエフ、V.フェドセーエフ、M.ゴレンシュタイン、V.コーガン、A.ヴェデルニコフ、D.ゲリンガス、R.コフマン等の指揮で共演。また度々、ペンデレツキのコンチェルト・グロッソをペンデレツキ自身の指揮によって演奏している。

また室内楽では、ユーリ・バシュメット、メナヘム・プレスラー、諏訪内晶子、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリン等と共演している。

2005年より、“Russian State Collection”所蔵の“Montagnana”を使用している。

2010年10月、東京都交響楽団定期公演にてエルガーのチェロ協奏曲を演奏し、高く評価された。