Artists

ブロドスキー・クヮルテットBrodsky Quartet

弦楽四重奏

Profile


ダニエル・ローランド(Vn) 

イアン・ボルトン(Vn)


ポール・キャシティ(ヴィオラ) 

ジャクリーン・トーマス(チェロ)

 


ブロドスキー・クァルテットは国際的な室内楽シーンの最前線に位置する重要な演奏家であり、1972年以降、数多くの演奏会やレコーディングを行ってきた。


彼らは伝統的な弦楽四重奏曲のレパートリーを明らかに愛し、[その演奏に関して]精通している。それは、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン[といったスタンダードなもの]から、世に名高いショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲、更にはレスピーギ、ピーター・スカルソープの室内楽に至る膨大な録音に明々白々である。


彼らの独自な点は、刺激的な新作の委嘱や、エルヴィス・コステロやビョークといった、ロック・ポップスの領域での方が知名度のある音楽家との奇抜な共演を通じて、弦楽四重奏の境界を押し広げたことにある。この探求への燃えるような情熱と、「あらゆる素晴らしい音楽」を受け入れたいという願いこそが、彼らを成功へと導いた駆動力であって、それこそが音楽へのアプローチを新鮮なものに保ち、30年もの間集中の度合いを高めていたのである。


彼らの弦楽四重奏の境界を押し広げる試みはレパートリーに限定されない。世界中どこでも弦楽四重奏を演奏するとき奏者は椅子に座るが、ブロドスキー・クァルテットは立ったまま演奏する。そして、それゆえに彼らの演奏は独特の体験になるのである。「…立奏することを選んだがゆえに、音楽は前へ前へと駆り立てられ、彼らの演奏は実に痛烈なものとなる。集中力や奏者同間のコミュニケーションの強固なさまが舞台下手から聴衆にまで伝わってくる」BBCレディオ3


ブロドスキー・クァルテットはマリア・ジョアン・ピリス、ジョアナ・マクレガー、ディミトリ・アシュケナージ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターなどの傑出した音楽家と共演している。ジョン・タヴナー、ルトスワフスキ、ピーター・スカルソープ、ジャンゴ・ベイツ、ジュリアン・ノット、デイヴ・ブルーベックといった作曲家とも密接に仕事をし、弦楽四重奏に対して影響力を行使する無比の機会を与え、最新の作品を生み出すようにしてきた。こうしたコラボレーションの成果は彼らの評価の高いディスコグラフィからのCDで聴くことができる。


1998年5月、ブロドスキー・クァルテットは音楽界への傑出した貢献によりロイヤル・フィルハーモニー協会賞を受賞した。


09年1月に来日、東京での2公演はいずれも完売。小松亮太を迎えた公演はNHKで放送された。