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ダニエル・ライスキンDaniel Raiskin

指揮

Profile


ダニエル・ライスキン(指揮)



 



高名な音楽学者の息子としてサンクトペテルブルクで育つ。6歳から音楽学校に通い、その後当地の音楽院に進んでヴァイオリン、ヴィオラと指揮を学んだ。



名教師レヴ・サヴィッチとの出会いに触発されて本格的に指揮を始め、更にマリス・ヤンソンス、ネーメ・ヤルヴィ、ミラン・ホーヴァート、ヴォルデマール・ネルソン、ヨルマ・パヌラといった錚々たる名匠たちの教えを受けた。20歳の時にソヴィエトを離れ、アムステルダムとフライブルクで引き続き研鑽を積んだライスキンは、優れたヴィオラ奏者として活躍したが、やがて、徐々に活動の中心を指揮に移し、若い世代の中でも目立って器用な指揮者として認知されるようになった。ライスキンは幅広いレパートリーを物にしているが、クラシック音楽の主流のはるか彼方を見通す非常によく練られたプログラムを組むことでも知られる。



2005年から16年までコブレンツのライン・フィルハーモニー州立管の首席指揮者を務め、08年から15年までポーランドのアルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管の首席指揮者を務めた。現在はテネリフェ交響楽団及びベオグラード・フィルの首席客演指揮者などを務める。



これまでに、ロシア国立響、モスクワ・フィル、マリンスキー劇場管、サンタ・チェチーリア国立管、ザルツブルク・モーツァルテウム管、ハノーファー北ドイツ放送フィル、デュッセルドルフ響、シュトゥットガルト・フィル、イエナ・フィル、リヨン国立管、ベルギー国立管、アテネ国立管、ラトヴィア国立響、エストニア国立響、マルメ響、アイスランド響、ブエノスアイレス・フィル、サンアントニオ響、香港シンフォニエッタなどと共演している。



日本においても、15年、びわ湖ジルベスターコンサートで大阪交響楽団と、また16年「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016」で日本センチュリー交響楽団と共演した。



また、オリ・ムストネン、ゲルハルト・オピッツ、ラン・ラン、イーヴォ・ポゴレリッチ、ワディム・レーピン、シュテファン・ブラダー、ミッシャ・マイスキー、五嶋みどり、ジュリアン・ラクリン、諏訪内晶子、アレクセイ・リュビモフ、スティーブン・オズボーン、マルティン・フロスト、ナターリア・グートマン、ジャニーヌ・ヤンセン、シュロモ・ミンツらのソリストと共演している。



CDのリリースも多く、中でも11年のブラームス交響曲全曲、同年のショスタコーヴィチ交響曲第4番、15年のマーラー交響曲第3番の録音は特に高い評価を得ている。