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クリス・デフォートKris Defoort

ピアノ / 作曲

Profile


ベルギー生まれ。

アントワープ王立音楽院でリコーダーと古楽を、リエージュ音楽院でジャズピアノ、作曲、即興を学ぶ。

1987年から90年にかけてニューヨークで主にジャズピアニストとして活動。この間、ライオネルハンプトン・ビッグバンド(ゲスト:ディジー・ガレスピー)、ジャック・ディジョネット、アダム・ナスバウム、レジー・ワークマン、マイク・フォーマネク、バリー・アルトシュルなど多数のアーティストと共演を果たす。

帰国後は、作曲家として積極的に作品を発表する傍ら、ピアニストとしてソロのみならず、“セクステットKD’s ベースメントパーティー”、トリオKD’sディケイド、Octurn、ドリームタイム・アンド・サウンドプラザなど様々なユニットを率いて活動する。

98年、LOD(ゲント)の専属作曲家に就任。同年作曲した“パッセージ”(2001)はアヴィニョン、ザルツブルグなどヨーロッパの主要な音楽祭で演奏され、高い評価を受けた。

2001年にはOD、王立モネ劇場などからの委嘱でオペラ“ The Woman Who Walked into Doors”を作曲。この“女優、ソプラノ歌手そしてビデオスクリーンのためのオペラ”はガイ・カシエ監督のもと、デュイスブルク、ルール・トリエンナーレ、パリ、ストラスブール、ブリュッセル、ダブリン、チューリッヒ、アムステルダム、ロッテルダム、アントワープ等、ヨーロッパ中で50公演以上も開催され、マスコミや聴衆に大絶賛を受けた。

2002年にはロイヤル・フレミッシュ・フィルハーモニックからの委嘱により、管楽器、ピアノ、ハープ、コントラバス、そしてパーカッションの為の“過去との対話”を作曲する。同年、サックス奏者のマーク・ターナー、ベース奏者のニック・サイ、ドラム奏者のジム・ブラックと共にジャズCDをサウンドプラザにて発表する。

03年、ルネッサンス音楽をベースとした弦楽四重奏のプロジェクトを、ConVerSations/ConSerVationsと共に作り上げる。ソプラノ歌手のシャロン・マクファーデン、ドリームタイム、カルテットダネルと共に、古いものと新しいもの、クラシックとジャズの融合を模索する。

04年フレミッシュ・コミュニティーよりミュージックアワードを受賞。2006-2007にはBOZAR(ブリュッセル)に即興ジャズピアニストとしてシーズンを通して出演。

07年エリザベートコンクールのために課題曲“dedication 6:トレジャー・オブ・エモーション(キース・ジャレットに捧ぐ)”を作曲。

09年5月8日、2作目のオペラ「眠れる美女」(“House of the Sleeping Beauties”/川端康成原作)が“オペラ3夜祭”の一環として、ガイ・カシエ監督のもと王立モネ劇場で初演された。このオペラはその後ベルギーのみならず、ドイツ、オランダなどでも大成功をおさめ、全ヨーロッパから注目を集めた。

2010年、ブロツキー・コンサートで、ジョセフ・ブロツキーの作品を基にした楽曲を手がける。その時に俳優のディルク・ローフトホーフトとステージを共にする。同年来日。ピアノ・ソロのライブを行う。公演は録音され、CDとして発売された。

現在、ブリュッセル王立音楽院にて、作曲、編曲、即興の分野で教鞭を執っている。

14年3月、アムステルダム・コンセルトヘボウの委嘱により新作の管弦楽曲を発表。