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西澤安澄ピアノリサイタル~ダダ・ピアノ Vol.4 《ドビュッシーとスペイン》

2018年 9月 27日(木)19:00開演(18:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
出演:西澤安澄(ピアノ)

発売中

曲目

西澤安澄によりトーク「ドビュッシーとスペイン」
ドビュッシー:グラナダの夕べ
ドビュッシー:ヴィーノの門
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌
トゥリーナ:サクロ・モンテ
アルベニス:グラナダ
ラヴェル:ボレロ 他

※曲目・曲順が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

チケット

全席指定・税込 5,000円
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
ご予約・お問合せ コンサートイマジン 03-3235-3777

関係機関

公演:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
 

プロフィール

西澤安澄(ピアノ) 
Azumi Nishizawa, Piano
グラナダを拠点に、国際的に活躍。スペイン音楽の名手として非常に高い評価を得ている。桐朋音楽大学を経て、ジュネーヴ音楽院大学院に進み、フランスの巨匠ドミニク・メルレに師事。その間、国際コンクールで優勝、入賞多数。同音楽院を満場一致の一等賞で卒業後、スペインを代表するピアニストで名教師のホアキン・ソリアノに招かれスペインへ移り、02年より世界各国で活発な演奏活動を開始。これまでに、フランス、イタリア、スイス、スペイン、ポルトガル、日本、中国の主要な音楽ホールでのリサイタル、室内楽にも取り組み、各地の主要音楽祭にも招かれている。2016年から東京で続けているダダ・ピアノ・シリーズでは、独自の感性による選曲、磨き上げられたピアニズムと深い詩情、ユニークなトークが好評を得ている。

西澤安澄インタビュー

Q1 ダダって何? 
約100年前スイスで起こったムーブメント。第一次世界大戦=人類史上初めての世界大戦。人々は初めて空爆や戦車、爆弾などによる、一般市民の殺戮を経験します。それまでは歩兵や騎馬兵、銃による戦いだったし、グローバルな多国間の大戦争はありませんでした。思想や芸術、科学の進歩は、万人に幸せをもたらすと信じていたのに、とんでもない事が起こっているという虚無感と現実拒否が生まれました。戦争を逃れてスイスに来た芸術家たちが、今までのやりかたを徹底的に破壊し、全く新しい自由な、真に人間的な芸術や精神を創造しようというのがダダの考え方です。ポップアートや現代アートの先駆けともいえるでしょう。
 
Q2 ダダ・ピアノとはなんですか?
一個の芸術作品を100人が聞けば、100通りの受け止め方がある。様式に囚われず一人一人の聴き方・愛し方があっていい。
「音楽はこうやって聞け、これが正解の感想だ」なんていう鎖を断ち切って、もっと自由にピアノコンサートを楽しみたいと思いダダ・ピアノのシリーズをはじめました。
曲が生まれた時代背景や、作曲家が音に込めた人々や社会へのメッセージを知ると、美しい音楽がもっと味わい深く、また、人間力も高まります。見せびらかすための超人的な技巧でなく、人間の心や精神の素晴らしさを伝えたいと思います。
普段クラシックコンサートではとりあげないけれども、実は密接に関連している曲や、タブーも犯しながら、新しい聴き方を提案します。
 
Q3 2002年から住んでいるスペインの魅力はなんですか?
ずっと住んでいたマドリッド、今いるグラナダも、どこまでも澄んだ真っ青な空があって、それだけで勇気やアイディアが湧いてきます。食べ物、特に野菜と果物、生ハムが美味しい。朝に絞りたてのオレンジジュースとハチミツ入りのカフェオレを飲むとご機嫌です。人々は優しくて、のんびりしているけど皆自分の意見を持っている。近所の人も「哲学者か芸術家か?」と感心するようなことをたまに言います。それと、家族や友達、日々の生活を大切にしています。それから素晴らしい美術館やライブが多いですね。音楽では、あなたの正直な心を表現しているか、が求められる。素の自分で勝負できるから、すごくやりがいがあります。毎日をどう生活するか、沢山の経験をして、いろんな人と関わりあって、感受性を磨くことが芸の基本だと学びました。スペインの国民的大作曲家ファリャの遺族との出会いもスペインに住むことを決めたきっかけです。
 
Q4スペイン音楽の魅力は?
リアルであること。ナマナマしい感情や体の根底のリズム感に訴えかけてくる生々しい力があります。とても現代的です。楽譜の中から作曲家の声が聞こえて、「こんな気持ちをみんなに聞いてもらいたいんだよ!」と、泣いたり笑ったりしながら訴えかけてくるようで、とても楽しいです。 踊りのリズム、ビート感が強いこと。色彩が華やかなこと。真っ青な空や、カラッとした空気に映える白い家とオレンジの花の匂いや、深いオリーブ畑の上に銀色に輝く月などが、目に見えるような音楽です。ドビュッシーやラヴェル、ロシアの作曲家達もスペイン音楽の大ファンでした。そして、西洋が栄える前から、スペインは中東、ギリシャ、エジプト、イスラム、ユダヤの交流の歴史の舞台でした。フラメンコの要素ももちろん魅力的ですし、正統的な西洋音楽の中にこんなに多層的な面を包容しているのもすごく面白いです。いろんな文化を知ることによって、多国籍の友人達もできました。