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岡田 将 ピアノ・リサイタル

2020年 11月 27日(金)19:00開演(18:30開場)
会場:トッパンホール
出演:岡田将

発売中

曲目

ベートーヴェン生誕250周年に捧げる、
日本を代表するベートーヴェン弾きによる、珠玉のソナタ集!


ベートーヴェン3大ソナタ!
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
ピアノ・ソナタ第14番「月光」
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」  

そして、

ピアノ・ソナタ第31番 Op.110 !

*曲目は変更になることがございます。
    あらかじめご了承いただけますと幸いです。




チケット:

全席指定 5,000円、学生3,000円
6月27日 チケット一般発売予定。

 

主催・お問合せ

コンサートイマジン 03-3235-3777 (10-18時/日祝休)





新たに見えてきたベートーヴェンの世界

                          岡田 将

 このたび演奏するのは、初期・中期の傑作『悲愴』『月光』『熱情』そして後期の傑作、第31番作品110の4つのピアノ・ソナタです。
 特に後期の作品において、自分が今の年齢になったからこそ見えてくるベートーヴェンの世界があるのかな、と思い始めています。有名なハイリゲンシュタットの遺書には、難聴をきっかけに様々な苦悩や叶わぬ恋に疲れ果てたベートーヴェンが、一度は死を決意するが、やり残したことを全うする為に生きようと決意した様子が綴られています。その人生の分岐点から彼の心情がどのように変化していったのか、遺書を書いた以降の作品を追うごとに、その様子が見て取れるような気がします。
 ハイリゲンシュタットの遺書が書かれた直後の作品53の『ワルトシュタイン』は交響曲第5番『運命』のハ短調とは逆の調性、ハ長調で書かれ、未来へ向かって力強い生命の息吹が感じられます。次の作品57『熱情』では、過去に引き戻されそうになります。第2楽章は美しい世界観ではありますが、陰りも見えます。第1楽章、第3楽章では怒涛の嵐が巻き起こりますが、やがて迷いや悲しみ、そして諦めに変わって行きます。それはベートーヴェンにとって「生きる」という決意が、「運命に立ち向かう」ことではなく、「運命を受け入れる」ことに昇華していったからではないでしょうか。後期の作品で、展開部が非常に穏やかになっているは、その現れかもしれません。第31番作品110はベートーヴェンの遺書と言われる最後の3つのピアノソナタの中の一つです。人生を振り返りながらも、彼の魂が自由に羽ばたいていく様子がうかがえます。
 2014年から16年までの2年間、全8回シリーズでベートーヴェンの32曲のピアノ・ソナタ全曲を演奏しました。シリーズを完結した時、そこには全曲を弾いたからこそ見える世界がありました。このたびのプログラムにもある『悲愴』『月光』『熱情』は2015年4月の東京公演でも演奏し、いま、そのコンサート動画を少しずつインターネットに公開していますが、今回は、その時とはまた違ったアプローチをしていくと思います。
 お楽しみいただけましたら幸いです。
 



●岡田将のコンサート映像の公開を始めました。
【岡田将ピアノ・アーカイブ】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLY4ylDxrkHO_gJJyzc70gS8i8yysEFogm