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曽根麻矢子×寺神戸亮&アンサンブル・レ・ボレアード

2021年 2月 12日(金)19:00開演(18:30開場)
会場:よみうり大手町ホール
出演:曽根麻矢子, 寺神戸亮 , アンサンブル・レ・ボレアード

発売中

曲目


第1部
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ニ長調 BWV1054
Ⅰ アレグロ
Ⅱ アダージオ・エ・ピアノ・センプレ
Ⅲ アレグロ
チェンバロ独奏:曽根麻矢子
第1ヴァイオリン:寺神戸亮 第2ヴァイオリン:高岸卓人 ヴィオラ:秋葉美佳 チェロ:懸田貴嗣 コントラバス:西澤誠治
 
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052
Ⅰ アレグロ
Ⅱ アダージオ
Ⅲ アレグロ
チェンバロ独奏:曽根麻矢子
第1ヴァイオリン:寺神戸亮 第2ヴァイオリン:迫間野百合 ヴィオラ:秋葉美佳 チェロ:懸田貴嗣 コントラバス:西澤誠治
 
【休憩】
 
A.ヴィヴァルディ:四季(「和声の創意と試み」より)
協奏曲第1番 RV269「春」
Ⅰ アレグロ
Ⅱ ラルゴ
Ⅲ アレグロ
協奏曲第2番 RV315「夏」
Ⅰ アレグロ・ノン・モルト〜アレグロ
Ⅱ アダージオ
Ⅲ プレスト
協奏曲第3番 RV293「秋」
Ⅰ アレグロ
Ⅱ アダージオ・モルト
Ⅲ アレグロ
協奏曲第4番 RV297「冬」
Ⅰ アレグロ・ノン・モルト
Ⅱ ラルゴ
Ⅲ アレグロ
ヴァイオリン独奏:寺神戸亮
第1ヴァイオリン:迫間野百合 第2ヴァイオリン:高岸卓人 ヴィオラ:秋葉美佳 チェロ:懸田貴嗣 コントラバス:西澤誠治
チェンバロ:曽根麻矢子
 

ソリストからのメッセージ

ヴィヴァルディ「四季」の通奏低音と、チェンバロが主役のバッハのニ短調とニ長調のチェンバロコンチェルト。この名曲たちを、今回は現代のホールでも豊かな音が響くデイヴィッド・レイ製作の私の愛器で、演奏致します。ヨーロッパ在住で古楽の空気をヨーロッパから運んでくる寺神戸亮さんとの共演、どうぞご期待ください。
(曽根麻矢子)
 
 ヴィヴァルディの「四季」といえば、音楽ファンでなくともたいていの日本人が知っているという超名曲です。にもかかわらずオリジナル楽器で、しかも当時のスタイルに近い最小編成での演奏は耳にすることは多くはないのではないでしょうか。小編成だけに小回りが利く、自由な演奏をお楽しみください!前半では長年の友である曽根麻矢子さんとバッハの協奏曲、これも聴きものです!
(寺神戸亮)
 

使用楽器について

スイス在住の製作家、デヴィッド・レイによる18世紀フレンチモデルの楽器です。アメリカ出身のデヴィッド・レイは、パリのチェンバロ修復家ユベール・ベダールのアトリエで楽器製作を学びました。ベダールはパリのコンセルヴァトワールにある楽器博物館所蔵の楽器の修復も担当しており、その関係でレイも同博物館やヨーロッパ各地の貴重なオリジナル楽器の修復を数多く手掛けました。現在はスイスに工房を構え、オリジナル楽器の修復とレプリカの製作を行っています。
私の恩師でもある故スコット・ロスは、亡くなる直前までレイの楽器を愛用し、ロスが遺した数々の録音にもレイは参加しています。私がレイの楽器を知ったのはロスを介してでした。私もこれまでに行った全ての録音でレイの楽器を使用しています。
今回使用するチェンバロは、1722年に製作されたニコラ・ブランシェの作品をメインに、1704年と1707年のニコラ・デュモンの作品もモデルにしています。レイの楽器の特徴は昔ながらの製作方法に非常にこだわっている点で、製作技術や装飾様式だけでなく、接着剤などの材料に至るまで独自の研究に基づいて楽器を作っています。
この楽器の一番の魅力は、表現力の豊かさにあります。例えば、私がこの楽器を弾いている時に、自分の意図した以上の表情やニュアンスを楽器が出してくれます。それによって、私の表現意欲を更に掻き立たせてくれるのです。私と楽器とのやり取りの行き着く先に何が待っているのか、人生の大いなる希望であり、謎でもあります。
(曽根麻矢子)



出演者プロフィール


曽根麻矢子 チェンバロ
桐朋学園大学附属高校ピアノ科卒業。高校在学中にチェンバロと出会い、故鍋島元子に師事。1983年より通奏低音奏者としての活動を開始。
1986年ブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞。その後渡欧を重ね、同コンクールの審査員であった故スコット・ロスに指導を受ける。ロスの夭逝後、彼の衣鉢を継ぐ奏者としてエラート・レーベルのプロデューサーに認められ、1991年に同レーベル初の日本人アーティストとしてCDデビューを果たした。 
以後イスラエル室内オーケストラのツアーや録音に専属チェンバリストとして参加するほか、フランスおよびイタリア等のフェスティバル参加、現代舞踊家とのコラボレーションなど国際的に活躍。
日本国内でもリサイタル、室内楽と積極的な音楽活動を展開するとともにテレビ、ラジオへの出演、雑誌「DIME」でのエッセイ連載、「いきなりパリジェンヌ」(小学館)の刊行など多才ぶりを見せている。
録音活動も活発に行い、エイベックス・クラシックスよりCDを多数リリースしている。
また、2003年からの全12回、6年にわたるJ.S.バッハ連続演奏会(浜離宮朝日ホール)に続き、2010年から2014年まで全12回のF.クープランとラモーのチェンバロ作品全曲演奏会(上野学園エオリアンホール)を行い、いずれも好評を博した。
1996年「第6回出光音楽賞」をチェンバロ奏者として初めて受賞。1997年飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。
2011年より2018年、「チェンバロ・フェスティバルin東京」では芸術監督をつとめた。
2018年、フランスでおこなわれたスカルラッティのソナタ全555曲を演奏するフェスティバル「スカルラッティ555」に出演。その模様はラジオフランスでも放送された。 
曽根麻矢子公式ホームページ
http://mayakosone.com

衣装協力: Chica Hanashima
 
 
寺神戸亮 バロックヴァイオリン
1961年ボリビア生まれ。83年に日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門で第3位入賞。桐朋学園大学を首席で卒業すると同時に東京フィルハーモニー交響楽団にコンサートマスターとして入団。
その後在学中より興味を抱いていたオリジナル楽器によるバロック演奏に専心するためにオランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学、シギスヴァルト・クイケンの下で研鑽を積む。同院在学中から演奏活動を始め、「レザール・フロリサン」「シャペル・ロワイヤル」「コレギウム・ヴォカーレ・ゲント」「ラ・プティット・バンド」などのヨーロッパを代表する古楽器アンサンブルのコンサートマスターを歴任してきた。またソリストとしても数多くのオーケストラと協奏曲を共演。
日本では、弦楽四重奏団「ミト・デラルコ」の第1ヴァイオリン奏者や「バッハ・コレギウム・ジャパン」のコンサートマスターとして活躍、日本を代表する古楽奏者として幅の広い活動を行っている。 2006年より、復元楽器「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」を用いた演奏活動も精力的に行い、国内外の話題を集めている。近年は鈴木雅明(オルガン&チェンバロ)、ボヤン・ヴォデニチャロフ(フォルテピアノ)、曽根麻矢子(チェンバロ)、チョー・ソンヨン(チェンバロ)といった国内外の古楽器奏者との活動を展開している。
 デンオン・アリアーレ・シリーズを中心に多くのCDを出しており、特にコレッリ《ヴイオリン・ソナタ集》(1995)、モーツァルト《ヴァイオリン協奏曲第3番、他》(96)、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによるJ.S.バッハ《無伴奏チェロ組曲全曲》(08)はレコード・アカデミー賞を、バッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》(00)、テレマン《無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア》(2011)で、芸術祭優秀賞を受賞しており、いずれも好評を博している。
『第1回北とぴあ国際音楽祭'95』において、パーセルの《ダイドーとエネアス》で指揮者デビュー。以後、同音楽祭ではラモーやモーツァルトなど、フランス・バロックとモーツァルトの作品を中心に公演し、日本で最もバロック・オペラに精通した貴重な存在として注目を集めている。
 2015年、東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞を受賞。現在、デン・ハーグ王立音楽院教授、 桐朋学園大学音楽学部特任教授。ブリュッセル王立音楽院、延世(ヨンセイ)大学でも客員教授を務める。ブリュッセル在住。
【所属レコード会社】日本コロムビア
【使用楽器】 ジョヴァンニ・グランチーノ(1691年ミラノ)
 
 
迫間 野百合 ヴァイオリン
桐朋学園大学を首席卒業。デン・ハーグ王立音楽院を最高得点ならびに栄誉賞を得て修士課程修了。伊ボンポルティ国際コンクール最高位の他、受賞歴多数。2014年度文化庁新進芸術家海外研修制度奨学生。2017年、18世紀オーケストラと共演。オランダ・バッハ協会、イル・ガルデリーノ、BCJなど、現在オランダを拠点とし各国で演奏活動を行う。これまでに木村恭子、ウェルナー・ヒンク、辰巳明子、海野義雄、寺神戸亮の各氏に師事。
 
高岸卓人 ヴァイオリン
滋賀県彦根市出身。東京藝術大学を卒業後、同大学大学院修士課程、デン・ハーグ王立音楽院を修了。東京藝術大学卒業時に同声会賞を受賞。平成27年度滋賀県次世代文化賞を受賞。パシフィック・ミュージック・フェスティバル、EQ: Evolution of the String Quartet等に参加。横浜シンフォニエッタ シーズンメンバー。これまでにヴァイオリンを戸澤哲夫、野口千代光、若松夏美、寺神戸亮の各氏に師事。オランダ・バッハ協会の ‘Young Bach Fellow’ として2019-2020シーズンの公演に参加している。
 
秋葉美佳 ヴィオラ
桐朋女子高等学校音楽家を経て桐朋学園大学弦楽器科卒業。ブリュッセル王立音楽院バロックヴァイオリン、バロックヴィオラ両科首席修了。在学中ベルギー・フランダース府給費留学生、文化庁在外研修員に選出。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、リチェルカール・コンソート、ラ・プティット・バンド、イル・ガルデリーノ、アンサンブル・ピグマリオン、B'Rock他で活動。
 
懸田貴嗣 チェロ
東京芸術大学大学院修了後、ミラノ市立音楽院に学ぶ。チェロをガエタノ・ナジッロ、鈴木秀美の各氏に師事。伊ボンポルティ国際古楽コンクールで第1位を受賞。ラ・ヴェネシアーナ、リクレアツィオン・ダルカディアのメンバーとして、国内・欧州各地の主要な音楽祭での演奏や録音活動を行っている。CD「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」が平成24年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞。前北海道教育大学音楽文化専攻特任准教授。
 
西澤誠治 コントラバス
札幌市出身。東京芸術大学音楽学部卒業、及び同大学院修了。
コントラバスを江口朝彦氏に、室内楽を巌本真理弦楽四重奏団に師事。東京シティ・フィルを経て、読売日本交響楽団に入団。首席奏者も務めた。2017年読響を定年退職。現在はフリーランスとして、各オーケストラに客演首席として招かれるほか、古楽奏者としてバッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカなどのヴィオローネ奏者として数々の公演、レコーディング、海外ツアーに参加している。

チケット

全席指定 ¥5,000

主催

読売新聞社

お問い合わせ

読売新聞東京本社 事業開発部 03-3216-8500
http://yomi.otemachi-hall.com/event/event_23498.html