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スロヴァキア・トリオ2014

2014年 2月 4日(火)19:00開演(18:30開場)
会場:浜離宮朝日ホール
出演:スロヴァキア・トリオ[エヴァルド・ダネル(ヴァイオリン)、ルドヴィート・カンタ(チェロ)、ノルベルト・ヘラー(ピアノ)]

発売中

曲目

マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲1番
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲2番
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲4番「ドゥムキー」

演奏者:弦の国スロヴァキアが誇るトリオ、再び日本へ!

スロヴァキア・トリオ 2014
  ノルベルト・ヘラー(ピアノ)
  エヴァルド・ダネル(ヴァイオリン)
  ルドヴィート・カンタ(チェロ)
 

チケット:全席指定¥5,000 高校生以下¥2,500
★石川公演
2014年2/2(日)15:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール 

チケット(全席自由) 一般4000円 高校生以下1500円
※当日は各200円UP
問:石川県立音楽堂チケットボックス076-232-8632

★ルドヴィート・カンタ(チェロ)からのメッセージ
(チラシ裏面に掲載)

 “SLOVAK TRIO”は、1950年から60年にかけてスロヴァキアの音楽文化を代表したアンサンブルの"SLOVAK TRIO"のあとをついで、旧チェコ・スロヴァキアの国立のアンサンブルとして同じ名称、編成で1987年9月に結成されました
 オリジナルのトリオのメンバー:ミハイル・カリン(ピアノ)、
ティボル・ガシュパレク(ヴァイオリン)、アルビン・ベルキィ(チェロ)は、その時代のスロヴァキアのトップ奏者たちでした。しかしピアニストのカリン氏の死去とともに演奏活動は終わりました。新生“SLOVAK TRIO”は、結成当初から大変な成功をおさめ、一世風靡しました。
 しかしながら、1990年に私(カンタ)が活動の拠点を日本
に移してからはなかなか一緒に演奏する機会がありませんでした。それでも私達は常に一緒に演奏したいという気持ちを忘れませんでした。私がスロヴァキアへ帰国するたびに演奏する機会を作りました。私以外のメンバーもそれぞれが何度も日本で演奏をしてきました。いつかは日本の皆さんにこのトリオの演奏をぜひ聴いていただきたい、と願っておりました。
 そして2006年にはじめて日本で演奏する機会が出来たのです。本当にうれしく思いました。ご来場のお客様は皆とても喜んでくださいました。
 そして、今回みなさんからの再演の熱いお声にお応えして、再びトリオの演奏をお届する機会をいただき、心から感謝しております。
“スラヴの心”をどうぞご堪能ください。
 なお、今回、ピアニストのマリアン・ラプシャンスキーが急遽出演できなくなり、代わりに二人の学生時代の友人ですばらしいピアニスト、ノルベルト・ヘラーと演奏します。
 何卒ご了承ください。
   ――― ルドヴィート・カンタ

★出演者プロフィール

ノルベルト・ヘラー(ピアノ) Norbert Heller, Piano 
 ピアノをオストラヴァ音楽院でM.トーダーに、プラハ音楽アカデミーにて、I.モラヴェツ、J.パネンカに、室内楽をJ.ヴラフに師事。
 国際ベートーヴェンコンクール第1位、モラヴィチ・ピアノコンクールで第1位を受賞他、受賞歴多数。
 これまでに、プラハ交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、ザグレブ・フィルハーモニーなど数々のオーケストラと共演し好評を博す。また、1993年から96年までチェコ・トリオのメンバーとしても活躍した。
 古典から、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、テレビやラジオへの出演も多い。
 CD録音は多数あり、ソロではシューベルト、ベートーヴェン、ムソルグスキーが、チェコ・トリオのメンバーとしてはショスタコーヴィチ、スメタナ、シューベルトなどいずれも大変優れた作品となっている。中でも、1807年製のコンラート・グラフのハンマー・クラヴィアによるシューベルト全曲は、チェコ財団の「ベスト・レコーディング・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞、2001年には、チェコ人として初めてのレコーディングである、モーツァルトの全ソナタ集を完成し、「ヨーロッパ・グスタフ・マーラー賞」を受賞した。
 08年よりプラハ国際音楽院で教鞭をとる他、ヤング・プラハ国際音楽祭の審査員も務めている。現在ヨーロッパ各地、アメリカなどを中心に活動中。
 多才な演奏技術と、音楽性に加え、鈴のような透通った音色は鍵盤の魔術師のようである。

エヴァルド・ダネル(ヴァイオリン) Ewald Danel, Violin
 ヴァイオリンと指揮をオストラヴァ音楽院とブラティスラヴァ音楽院で学ぶ。ボフダン・ヴァルハル教授に師事し研鑽を重ね、ウィーン音楽大学で、カール・エスターライヒャー教授の下で指揮法の研鑽を積む。
 その後スロヴァキア放送響とスロヴァキア国立歌劇場のコンサートマスターを経て1985年スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとなり、ソリストとしてまた指揮者としても活躍している。
 87年から98年にかけては、ブラティスラヴァ音楽演劇アカデミーで、99年から2009年までは愛知県立芸術大学で教鞭をとり、日本の音楽教育にも力を注いだ。
 カンタ、ラプシャンスキーとともにスロヴァキア・ピアノ・トリオを創設した他、スロヴァキア弦楽四重奏団のトップ奏者を務めている。
 また92年から96年までブラティスラヴァ室内オーケストラ「カペラ・イストロポリターナ」の芸術監督を務めるなど、数々の室内楽にも精通している。また、客演コンサートマスター、ソリスト、指揮者、室内楽奏者としてヨーロッパのみならず、広く世界のステージに立っている。創設者のボフダン・ヴァルハルの後継者として現在は、スロヴァキア室内オーケストラの芸術監督を務めている。また、2008年より、広島交響楽団首席客演指揮者も務めている。

ルドヴィート・カンタ(チェロ) Ludvit Kanta, Cello
 スロヴァキア共和国生まれ。ブラティスラヴァ音楽院にて、G.ヴェチェルニー教授に、プラハ音楽アカデミーにて、元チェコ・トリオのS.ヴェチトモフ教授に師事。
 アカデミー在学中にスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の第1ソロ・チェリスト・コンサートマスターに就任。
 1990年より、オーケストラ・アンサンブル金沢の首席チェロ奏者。
 H=O・ベートーヴェンコンクールで優勝。プラハの春国際音楽コンクールで2位他、チャイコフスキーコンクールなど数々のコンクールで上位入賞を果たしている。オーケストラ奏者としてはもとより、室内楽、ソロ奏者としてもヨーロッパをはじめ、カナダ、アメリカ、アジア、日本で活躍中。2003年、05年のスロヴァキア・フィル日本ツアー公演ではドヴォルザークのチェロ協奏曲を共演し、各地で絶賛される。音楽コンクールの審査員を務めるほか、カナダ、ヨーロッパ、日本各地で国際音楽祭やマスター・クラスの講師として招かれている。
 CD録音も数多く、レコード芸術誌では、「コダーイ、カサド、イザイ:無伴奏チェロ作品集」、「メロディーズ」、「バッハ無伴奏チェロ組曲全集」が特撰盤に選ばれるなど高い評価を得ている。
 10年これまでの日本での音楽活動に対して「岩城宏之音楽賞」を受賞、11年6月には来日20周年を記念しての「夢の協奏曲公演」で、マルティヌーのチェロ協奏曲2番を日本初演、またドヴォルザークの協奏曲も同時に演奏し、大絶賛を得る。12年6月、音楽とその人となりから多くの友人を作り東日本大震災の後も何度か被災地を訪れ被災者を励ましたことに対し、在日スロヴァキア人として初めてスロヴァキア外務省より大統領立会いの下「GOLDEN PLAQUE」を授与された。
 バッハの無伴奏チェロ組曲全曲やベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を一度に演奏するなど、常に様々な可能性と自己の向上に挑戦している。その内面から溢れ出る品格と音楽性は、聴く人を魅了する。今もっとも注目を集めているチェリストである。